2009年02月12日

【暮らしの相談】
妻の世話を条件に甥に不動産を遺贈したいのですが

:私たち夫婦は、2人子供をもうけましたが、それぞれ結婚し、経済的にも心配が無いようです。しかし、子供たちはそれぞれ遠方に住んでいて、私の死後に妻が一人で生活していけるか心配です。

そこで、近所に住んでいて、何かと面倒を見てくれている甥に、住居の土地建物を遺贈して、妻の面倒を見てもらおうと考えていますが、方法と注意点について教えてください。


:貴方は、甥に対し、妻の面倒を見ることを条件として、土地建物の遺贈をする旨の遺言をすることによって、残された人達にその意思を伝えることができます。

甥がそのまま条件付の遺贈を受け入れた場合でも、面倒を見てもらう奥さんはともかく、他の相続人の遺留分を侵害しているときには、遺留分減殺請求がなされることもあります。また、甥が条件付遺贈を受け入れなければ、全相続人で法定相続分または遺産分割協議によって遺産の帰属を決定することになります。条件付遺贈が、そのまま実現できない場合もありますので、遺言内容は慎重に検討するようにしてください。


【遺言書作成の注意点】
遺言書は、遺言者本人の最終的な意思の伝達方法です。遺族はその意思を尊重し、確認しながら手続を進めていくことになります。遺言書を作成する場合には、内容の検討と共に明確に伝達できるように作成しておく必要があります。

もし、相続財産が漏れや不明確な記述があった場合には、その部分について改めて遺産分割協議が必要になることもあります。先ほど触れた遺留分にも注意しないといけません。

財産のことだけではなく、お墓のこと、埋葬方法、祭祀の主宰者の指定なども書くことができます。


【遺言書の作成方式】
普通の遺言では、自筆証書遺言と公正証書遺言の2つの方法が多く利用されているようです。

自筆証書遺言の場合、法律で厳格な要件が定められています。全文自筆で書くこと、日付、署名、捺印が必要、さらに、訂正の方法なども厳格です。たとえ方式が整っていても、紛失のおそれや、内容の不備、記述が不明確等で、遺言者の意思がうまく相続人に伝わらない場合もあります。心配ならば、専門家に形式・内容について相談されることを、お勧めします。

より確実なのは、公正証書遺言です。公証人が遺言者の口授に基づいて作成し、原本を保管するので、形式誤りや明確性の心配がなく、紛失のおそれもありません。さらに、自筆証書遺言では必要な家庭裁判所の検認も不要です。



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posted by 川崎北支部 at 10:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 暮らしの相談−Q&A− | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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