2008年02月07日

【暮らしの相談】
公正証書遺言があっても、その通りにならない?

 私は、父と母との3人で同居中です。
唯一の兄弟である弟は、10年前に、別に土地建物を購入し別居しています。
最近、父は、自分名義の同居建物と底地を、私に相続させるとの公正証書遺言をしました。
しかし、この遺言があっても、父が亡くなった時に、私が同居建物と底地の全てを取得できるか分からないと聞きました。どうしてでしょうか。


 お父様が亡くなると、お母様、貴方、弟さんが存命であれば、原則として全員相続人となり、お父様の遺言での相続分の指定が無い場合、法定相続分で遺産を承継する資格を持つ事になりますが、同居建物と底地は、今回の遺言のままであれば、直ちに貴方に承継され、残余の遺産のみが実際の相続分による相続の対象になります。

ただし、弟さんには、8分の1の遺留分がありますので、遺言が遺留分を侵害していれば、法定期間内に遺留分減殺請求がなされ、侵害範囲で遺言が失効し、同居建物と底地の一部が弟さんに帰属することもあります。

今回の遺言の趣旨が実現できるかは、全遺産との関係や、様々な法制度による修正が必要な場合もあり、複雑です。
posted by 川崎北支部 at 12:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 暮らしの相談−Q&A− | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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